20億回。これは毎年 EBSCO の製品・サービスを通じて行われている学術検索の平均回数です。
そして、そのうち4割の検索はインターナショナル……英語以外の言語で行われたものです。あなたがこのブログ記事を読み切る5分の間に、世界中でおよそ20,000回もの検索が EBSCOhost を通じて行われているのです。
EBSCO 社において「グローバル化」本当の意味を定義する際、私共は、お客様が製品と接するあらゆるデバイス、あらゆるタッチポイントにおいて、文字通り、ユーザーの立場に立って行動します。私共にとってのグローバル化は、グローバル化・国際化・地域化(ローカリゼーション)そして翻訳という4つの柱に、アクセシビリティを組み合わせたフレームワークを適用することで実現するのです。
弊社のミッションである “transform lives by providing relevant and reliable information when, where, and how people need it(信頼性と関連性の高い情報を、必要な時に、必要な場所に、必要な方法で提供することを通じ、生活を変革する)” を真に実現するため、私共は言葉や文化、もしくは身体的な障がいという形で現れる不公平を打破したいと考えています。
私共は、誰もが普遍的にアクセス可能なデジタル・エクスペリエンスをご提供できるよう努めます。
そしてその過程において、地域化・パーソナライゼーションに対する市場の要求と、一貫したエクスペリエンスの必要性のバランスを慎重に判断します。 私共にとってのグローバル化(いわゆるユニバーサル・アクセシビリティ)とは、「必要な情報を、必要なときに、必要な場所に、必要な方法で届ける」という弊社のコア・ミッションを果たすための手段です。私共は、言語や従来の能力といった枠を超えて、引き続きその達成に努めます。
グローバル化は、私たちの DEI の為の取り組みと結びつき、お互いに直接的な影響を及ぼします。
「ユーザー調査は、当社の製品開発過程において重要な側面を担っており、私たちはこのために、さまざまなリソースと方法論を活用しています」
「ユーザー調査は、当社の製品開発過程において重要な側面を担っており、私たちはこのために、さまざまなリソースと方法論を活用しています」
研究の質・インパクトそしてリーチを向上させるために
全ての検索は、ローカル(現地)ありきです。
現在、世界では 7,100 の言語が話されていると言われています。そしてそのうちの半分にも満たない、わずか33の言語のみが「栄えている」、つまり「完全に」デジタル対応しているのが現状です。また国連(UN)が国際公用語として定めた言語は 6 つですが、デジタル的な公平性という面で見れば、まだ大きな格差が存在していると言えるでしょう。
私共は、知識と教育に対する言語的および文化的障壁を取り除き、誰もが、どこからでも、例え英語話者・アメリカのユーザーであろうとなかろうと等しく、製品(の UI)にアクセスし、データベースで検索を実行し、ローカライズされたコンテンツを利用できるようにしたいと考えています。
ラテンアメリカおよびカリブ海地域の営業を総括する Vice President of Sales、Lidiette Quesada は以下のようにコメントしています。
「ユーザー調査は、当社の製品開発過程において重要な側面を担っており、私たちはこのために、さまざまなリソースと方法論を活用しています。各営業担当も、地域の図書館員の皆様と定期的に交流し、彼らの情報ニーズを学ばせて頂いています。
そして頂戴したフィードバックは、弊社の開発部門に体系的に吸い上げられます。加えて、地域毎のソートリーダーや消費者グループによって構成されたアドバイザリーボード会議の開催を通じ、どうしたら弊社の製品がお客様のニーズに最適に対応できるかについて、対話を深めています」
また Lidiette はこうも言っています:
「私共は、更に最先端のテクノロジーを用いて、エンドユーザーとプラットフォームの相互関係を可視化し、意思決定プロセスにも共有しています」
グローバルなリーチを得るために重要なこと
弊社の DEI (多様性、平等性、インクルーシブ)に対する取り組みは、製品を通じて国際的に展開する一方、提供するエクスペリエンスのローカルな共鳴を維持する方法にも表れています。
私たちはこれを、アメリカ国内、それも皆様の自宅から適用します。 というのも、2021 年に行われた調査によると、アメリカ人の 約5人に 1 人が自宅で英語以外の言語を話しているとされており、この事実は私たちにとっても重要だからです。
現在、アメリカの図書館・公文書館は、蔓延する言語の壁に悩まされています。
アメリカは非常に多様なコミュニティであるにも関わらず、様々な情報や記録は英語でしか利用できないため、英語を話さない利用者はそれらにアクセスしたり、取得したりすることができないことがよくあるのです。
英語を母国語としない医学生が、言葉の壁を越えて、有用で信頼できる医療情報を探し出せる、言語横断的な医療情報検索システムが、世界中の機関で切望されていることを考えてみて下さい。システム面における現状は、当然、グローバルな視点や知識の拡大・共有の妨げにもなっています。
この件について EBSCO Information Services の VP International Marketing である Meghan Tylec のコメントです:
「EBSCO の国際的な取り組みにを通じ、より多くの人々が、必要なときに、必要な場所から、情報にアクセスできるようになります。グローバルな図書館コミュニティの一員であることは、ビジネスとしてより多くのことを学び、成長する機会を与えてくれるだけでなく、私たちが様々な文化やライフスタイルをより深く理解することにも繋がります」
お客様の声、そして国際的なユーザー調査の方法論の組み合わせから導き出された市場のインサイトに基づき、弊社では、最適なインターフェースの使いやすさ・コンテンツの品質・および市場投入までの時間を常に意識しながら、サポートする言語を慎重に検討します。
結果、昨年、オンライン (HTML形式)の 全文情報のオンデマンド翻訳という革新的な機能をリリースしました。これにより、エンド ユーザーは自らの言語では利用できないオンラインの全文記事を瞬時に翻訳できるようになりました。これは、異なる国や地域で話される様々な言語(例:フランスでなくカナダで話されるフランス語)も定義しています。
弊社では、最適かつ国際的なユーザビリティを備えた情報サービスと製品の提供を拡大および加速することを目的に、2023 年半ばまでに、更に12 の言語環境を追加でサポートすること、インターフェイスの翻訳機能を強化することを目指しています。
また、弊社では進化するお客様のニーズに常に対応致します。もし、貴学の学生・図書館利用者が特定の言語環境をを必要とされている場合は、global@ebsco.com までご意見をお寄せ下さい。