本記事は、弊社米国本社が2021年3月30日(EST)付で発表したプレスリリースを翻訳したものです。(原記事:Chile’s University of Concepcion’s FOLIO Library Services Platform Migration is Underway)
チリ初の私立大学、コンセプシオン大学(以下 UdeC)が、同国の図書館としては初めて、FOLIO を自館の図書館サービスプラットフォーム(LSP)に選択しました。また同学では EBSCO Information Services (以下 EBSCO 社) が提供する FOLIO の導入・ホスティングサービスも併せて利用する予定です。 UdeC は FOLIO ERM の実装から開始し、2021年6月、完全な FOLIO LSP の稼働開始を予定しています。
この度の FOLIO への移行により、UdeC は、電子リソースの最適化や追加モジュールの導入・作成など、図書館職員のニーズに応え、図書館の成長を導く、より効率的な管理システムをご利用頂けるようになります。また EBSCO FOLIO は、導入・スタッフライセンス・技術サポート・電子リソースの組み込み、統計分析などを提供します。UdeC が FOLIO を導入した事例は、チリにおける先駆者として、地域の他の図書館に対し、オープンソースの図書館ソフトウェア導入の成功例となるでしょう。
UdeC の Library Director、Karen Jara 氏は UdeC が FOLIO を選択した理由は、コミュニティの関与が大きいオープンソースプラットフォームの実装により、バージョン間の開発が迅速に行われたためだと述べています。
「マイクロサービスをベースとした FOLIO のプログラミング機能は、新しい機能の統合を容易にし、図書館側のニーズに合わせてシステムを適応させることができます。開発者のコミュニティと共有できるローカルなアイデアの貢献により、FOLIO プラットフォームを使ったイノベーションが容易になります。」
EBSCO 社側で中心となった FOLIO Implementation Consultant、Alexander Soto は、今回の件が真のオープンプラットフォームを求めるラテンアメリカの機関にとって大いに参考になると述べました。 「当社には、電子・紙媒体リソースのためのワークフローの開発や、内部システムと外部システムの統合をサポートする consultant implementer、project manager、library engineer などで構成された経験豊富な導入担当チームが存在しています。今回の導入により、UdeC におけるワークフローが改善され、成長を続ける図書館が求める新しいサービスが提供されるようなエコシステムが構築されるでしょう」
EBSCO 社は、FOLIO プロジェクトの初期創設者の一人であり、現在も FOLIO プロジェクトに関わっています。
EBSCO 社では、EBSCO FOLIO による実装・ホスティング・サポートサービスを提供することで、あらゆる規模の図書館にオープンソース LSP を選択できる機会を提供しています。