多くの機関では、社内アプリケーションへの SSO アクセスに用いる利用者の認証情報は、IT 部門によって管理されています。そしてこの管理権限は、必ずしも図書館に対しても与えられるわけではありません。
 しかし、IT 部門が管理している SSO を図書館で活用することができれば、双方に利があります。IT 部門は利用者情報を常に最新の状態に保っているのですから、図書館がそのデータを利用できるようになれば、図書館システム内で利用者情報を作成・維持するための作業を(重複して)行わなくてもいいというわけです。
 これは図書館員にとって大きな時間の節約になるだけでなく、IT 部門も、データのどの要素を図書館と共有するかを制御することで、機関のセキュリティ・プライバシーを維持することができるのです。また、SSOで接続することにより、図書館利用者も、複数のユーザー名・パスワードを記憶/保管する必要がなくなる、というメリットがあります。

IT 部門が管理している SSO を図書館で活用することができれば、双方に利があります。

 OpenAthens は、柔軟性を備えたアクセス管理ソリューションであり、既存のシステムやディレクトリと統合できるように設計されています。OpenAthens との統合に対応しているシステムについては こちら をご覧ください。

 ディレクトリへの接続方式と並んで、アカウントも OpenAthens で管理できるため、図書館職員は IT 部門による利用者情報の更新を待たなくても、ウォークインユーザーやゲストのためのアカウントを簡単に作成・管理できるようになりました。
 図書館利用者のデータが、IT 部門が管理しているリストを介して OpenAthens に供給されているか、OpenAthens 内で直接管理されているかにかかわらず、図書館員側で、特定のリソースや価値ある情報にアクセスできる利用者/利用者グループを管理することができます。  

 EBSCO 社では、あらゆるタイプの図書館と協力して、エンドユーザー・図書館・IT 部門それぞれのニーズを満たすアクセスソリューションをカスタマイズしています。OpenAthens は、複数キャンパス、階層的なアクセス、グループ単位での権限付与など、規模の大きい機関で想定される利用にも柔軟に対応することができます。

その他OpenAthensの特長・利点:

  • フェデレーションおよび IP /プロキシアクセスのためのクラウドホスト型ソリューション
  • 使いやすい管理者インターフェース
  • きめ細かな使用状況統計により、資料の取捨選択・予算割配分が可能
  • グループおよび役職(ロール)ベースのアクセス権限管理