先週から、新しい EBSCO Discovery Service(EDS)の利用者インターフェイス(UI)が学術情報検索における4つの基本的なステップ…即ちアクセス、検索、選択、利用をどのように強化するかについて、ご紹介をしています。
後半となる本記事では、「選択」と「利用」の側面を、新 UI がどのようにサポートするのかをご案内したいと思います。(2/2回)
Choose – 選択
図書館職員は、関連性が高く、質の高いリソースの発見と選択をシンプルにすることで、利用者が、自らの情報検索スキルに自信を持ち、アカデミック・インテグリティを促進するのを支援することができます。利用者が求めるトピックに相応しいリソースに導く機会は、主題分野のより集中的な調査を促進し、批判的思考と分析スキルの成長をサポートします。
私共の調査によれば、殆どの利用者に、全文・査読・所属図書館に所蔵がある・日付指定といったフィルターばかり使う傾向が見られます。その他のフィルター(の利用)は、総使用率の 1% 未満に過ぎません。利用者は、研究上の疑問を新しく生み出す / 探求するのではなく、直接的な質問の方を答えようとすることがあります。更に利用者は、まず概要に軽く触れてから、そのリソースを読み込む価値があるかどうか判断したいと考えています。
EDS の新しい UI はより直感的にご利用頂けるものになっており、関連性の高いコンテンツを表示し、利用者がより有意義な方法でコンテンツと関わることができるようになります。
Use – 利用
パーソナライズされた情報検索環境は、利用者がプロジェクトをより効果的に管理する上で役立ちます。注釈、整理、共有を促進するツールを使用することで、図書館職員は利用者が図書館のリソースを最大限に活用し、全体的な研究成果を向上させるのをサポートすることができます。
私共が行った調査では、利用者は情報検索プロセスの最終段階で、簡単に引用を取得し、個人的に使用するために全文情報を印刷したいと考えていることが分りました。利用者は関連するリソースや情報に興味を持っていますが、その有用性に疑問を抱いていることも少なくありません。また、自分の情報検索を同僚たちと共有し、自分の個人的なエコシステムの中に取り入れたいとも考えています。
新しい UI は、利用者がどのように調査・研究・学習を行いたいかを考慮したものです。図書館利用者は、見やすい位置に表示される、パーソナライズされたダッシュボードにアクセスして、プロジェクトを保存したり、リソースをブックマークしたり、検索結果を整理したりできます。これらのダッシュボードは無料の EBSCO Mobile アプリとも同期されるため、利用者は時間と場所を問わず図書館(とその契約リソース)にアクセスすることができます。